KAGAMI



想太くんは、すぐそこに脱ぎっぱなしだったスウェットを拾ってアタシに着せた。

もともと想太くんのだから、上を着ただけでアタシにはワンピースになる。


そのままの格好で想太くんはアタシをリビングに引っ張って、温かいコーヒーを淹れてくれた。


「ん。落ち着くよ?」



限界なの…


アタシの頭の中は、もうキャパオーバーで。




最低なアタシに、優しくしてくれなくていい。

独りで孤独に、生きていかなくちゃいけないのに…



未成年のアタシには、独りで生きる事すら出来ない。

それならば、死んでしまおうか。


何度、そう思った事だろう…



そんな勇気は、臆病者のアタシには無いの。




だからせめて後2年…

アタシが18になるまで、アタシの事を守ってくれる?


ちゃんと出ていくから…



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