ポジティブにネガティブ。
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「・・・あ、起きたぁ?」
目覚めると目の前には、ミニスカナースがいた。
いや、真面目に。
正確には俺の寝ているベッドに腰掛け足を組み、俺の顔を覗き込んでいた。
俺の煩悩が漏れ出したのかと思った。
俺よりもだいぶ低そうな背に、豊満なバストを包むのは薄ピンクのミニスカナース服。今では絶滅危惧種のナースキャップ、赤い眼鏡、黒のガーターストッキングを身につけ、カールした髪は耳より少し高いくらいの位置でツインテール。とてもアンバランスな感じを醸し出していた。イメージはロリ女王ナース様・・・って俺はナースについてどれだけ語ってんだおい。
「ごめんね、自殺衝動が収まるように少し眠ってもらったよぉ。気持ち悪くなぁい?」
「いえ、大丈夫ですけど・・・」
目の前のミニスカナースは足を組みなおし、横にあったカルテのようなものを手に取った。眼鏡をすっと上げ、仕切りなおす。
「高林廉(タカバヤシ レン)くん、自殺未遂だって?ご両親のお話じゃぁ原因は不明・・・・・・あ、だから病院に連れて来られたのかぁ。」
「・・・え、っと・・・」
「あたしは菅越愛美奈(カンゴシ エミナ)。かんごしって苗字だけど、これでもお医者さんよぉ?」
「その格好は・・・?」
「趣味よぅ。コスプレ。可愛いでしょう?」
その医者・・・菅越先生の第一印象は、変な人。
ナースのコスプレって時点で可笑しいし、この人ホントに医者なのかと疑いたくなる。
「でぇ、廉くん、なんで死にたくなったのぉ?教えてくれるまで今日は返せないのよぉ。」
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