【短】いちごな恋。
いちごは床にぺたんと座った。
「大丈夫か!?」
「う、うん…ありがと」
「あ、いや…」
こんな時に不謹慎かもしんねぇけど、
上目遣いで可愛すぎなんだけど。
あー……俺、ハマってんな(笑)
いちごはゆっくり立ち上がった。
「助けてくれて、ありがとう。
来てくれなかったら結構危なかった」
「おう。気をつけろよ」
「うん。篠原くんてさ、優しいね」
「…別に、んなことねぇよ」
じっと見つめて笑顔で言うから、
恥ずかしくて俯いた。
俺は乙女かっ!!
「女たらしで冷たくて、不良だって友達から聞いてたから」
んまぁ、あってないことはないけどな。
「いい友達になれそう」
そう言ってニコッと笑ったいちご。