【短】いちごな恋。
…友達?
んなのぜってぇ嫌。
「俺、友達なんかならねーよ」
「えっ?」
いちごは目をまんまるくして
驚いている。
「悪いけど、友達は嫌」
「なんで?」
「……だって俺…」
え?
俺…言うのか?
「お前が好きだから」
うわー………
言っちゃったし。
相手にされるわけねぇのに。
相手は学年1成績優秀な美少女だぜ?
それに比べて俺、バカだし。
何考えてんだよ俺。
「あの…えっと…//」
いちごは顔を赤くしてうつむいた。
「あー…わりぃ。今の忘れて?」
「…えっ?」
玉砕すんの、目に見えてて
フラれんの結構キツいから。
「じゃーな」
俺は精一杯、感情を隠して
屋上を降りた。