【短】いちごな恋。
そして、篠原くんからの思わぬ告白。
でも、
「あー…わりぃ。今の忘れて?」
って言われてしまった。
やっぱり、嘘だったのかな?
すごく……嬉しかったんだけどな。
─次の日
学校でも篠原くんを探してしまう。
でもいつも見つけた時には
両隣には美人でスタイルのいい女の子。
優しいし、モテるんだろうな。
授業中も頭の中は篠原くんのことばっかり。
黒板の数式なんて全く頭に入らない。
先生には
「森宮がボーっとしてるなんて珍しいな」
なんて言われてしまった。
そんなこんなで放課後。
私は先輩に呼び出されていた。
場所は中庭。
中庭に着くと、先輩はもう居た。
「あの、話って何でしょうか?」
「俺さ、結構前からいちごちゃんのこと
気に入ってたんだよねー」
「…そうですか…」
「だからさー付き合ってよ?」
軽いなぁ。
こうゆう人、苦手なんだよな。
「すいません。先輩のこと、よく知らないし」
「え?付き合ってくんねーの?」
何だか、付き合ってくれるって
思ってたみたいな言い方だな。
「はい。…本当にすいません…では」
私は後ろを振り返って帰ろうとした。