【短】いちごな恋。
◎三粒目 一護side
「…え?………」
頭の中でリピートする。
篠原くんが、好き?
え?……俺だよな?
篠原だよな俺。
「…あの……マジで?」
「うん。マジで」
いちごには似合わない「マジで」という言葉。
いや待てよ。
いちごのことだから、
友達としての好き?
………ありえる。
「それは…あの、付き合いたい…とか?」
「…まぁ…そうなんだけど…
あ、でも振られるのわかってるから」
え?
いやいや、振らねぇし!!
「俺も、好きだよ」
「…えっ?」
いちごは驚いて目をまんまるにした。
「付き合ってほしい」
俺はいちごを見つめて
真剣に、告白した。