お嬢様の秘密
そして帰宅――
着いて早々テンションの高いお母様に連れられて、今、リビングにいる。
ん?誰か立ってる?
「まゆり、紹介するわね?こちら、今日から働いてもらう新しい執事さんよ」
執事さんだったのか
これまた若い執事さんだなぁ〜
んー
23才てとこかな?
「初めまして。麻百合お嬢様。私、執事の蒔田 健(マキタ タケル)と申します」
そう言って、手を胸に当て、お辞儀をした。
「…綺麗なお辞儀…」
「はい?」
「へ?あ!な、なんでもないです!」
今の声に出ちゃったよ
初対面なのに恥ずかしい〜
「ところでお母様?お話しって……」
「ああ、健くんを早く紹介したかったのよ」
なんだ、大したことなかったじゃん←
「そうですか。じゃぁ部屋に戻ります」
そう言って背中を向けた時……
「麻百合?健くんはあなたの専属執事さんだから、よろしくね?」
悪魔の一言が聞こえた……