お嬢様の秘密



AM6時30分――


執事があたしを起こしに来る時間。


昨日あの執事の持ってたあたしの1日のスケジュール表に、そうかいてあったからね




コンコン――


「はい」

「蒔田でございます」

「入って」


執事がドアを開けて入ってくる。



驚いたような顔をして。


「麻百合様、お早いですね…」


「普通ですよ」

驚くのも無理はない。

だってあたしはもう制服を着て学校に行く準備万端。


毎朝のむストレートティーだって自分で用意してるんだから



執事のする仕事なんて何にもない。


「ちょっとそこのソファーに座ってもらえますか?」

「はい?」


「お話があるんです」



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