お嬢様の秘密



「おはようございます。お父様、お母様」



あたしはにっこり微笑みながら、大きなテーブルに座る両親に挨拶をした。




「おはよう、麻百合」

「麻百合はいつも朝が早いな」


「翔はまだ寝てるのかしら…」


「そうみたいですね…さっき寺内さんが起こしてる声を聞きました」



翔っていうのは、あたしの3歳上の兄。


だから今20歳。


寺内さんは、お兄ちゃんの専属執事さん。

昔から深山家に支えてくれてるベテラン執事さんなの。




「はよー」


「お兄ちゃんおはよう」

にっこり挨拶するあたし。


「翔、少しは自分で起きる努力をしなさい」


「麻百合は執事がいなくてもちゃんと起きてるわよ?」


「おれはいいの!」


「まったく…」



お母様はため息をついてお兄ちゃんを見た。


「まぁ、朝食にしよう」


お父様の一声で雰囲気が変わり、朝食タイム♪




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