お嬢様の秘密



「すぐに済むから、座って?」


笑顔で言ってみた


「…失礼いたします」


執事が座った。


向かい側にあたしも座る。


「あなたは、自分の時間がほしくない?」


「はい?」


「こんなあたしみたいな小娘のお世話してるより、もっと自分のために時間を使った方が良いと思いませんか?」



「麻百合様?なにを…」


執事は意味がわからないって顔をしてこっちを見てる


今だ!!混乱してるうちにっ!


「私と取り引きしましょう?」


あたしはにっこり笑って一枚の神をテーブルに差し出す。


「これは…?」



「誓約書です」





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