東日本大震災・宮城より
家に帰りその事を報告してから、暗くなる前に携帯の充電をする為、自分の車へ行きました。


充電しながらメールチェックと情報収集をしようと思ったけれど、いつもなら3本立っているアンテナが1~0本を行ったり来たりで、うまく接続できません。


車のバッテリーやガソリンが無くなってきているのも心配だったので、この日は『暗くなったら寝てしまおう』と思いました。


充電が終わって家に戻ると、「冷蔵庫の中のお肉など傷むから」と母が作った肉炒めや水餃子で夕食を食べました。


そして、食べ終わった頃、外が薄暗くなってきました。


「ストーブの灯油もローソクも節約しないとダメだから、早く寝た方がいいよ? 携帯のバッテリーももったいないし、もう寝るからね」


と言い残して、自分の部屋へ戻りました。


その頃には携帯も、既に圏外になっていました。


トイレに起きる時に移動する際、懐中電灯代わりに携帯の光を使っていたので、バッテリー節約の為、電源を切ってベッドに横になりました。


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