激愛パラドックス

胸を張って、自慢げに言う好に呆れてしまう。



「じゃあさ、無理せずスポーツドリンクとかの差し入れにしたら?」


「嫌だ!重たいじゃん!」

わっ…我が儘女めっっ!!!!

「それに、ユキも渡すんだから羽柴センパイに!」


「…はぃぃ!?」


「私一人が中村に渡すなんて恥ずかしい事出来るわけないでしょ?ちょうどユキも羽柴センパイに恋しちゃってるんだし♪してなくても渡してもらう予定だったし♪」


勝手に決めるなぁぁあ!!!!









結局、放課後まで頼み込まれた私が負けてクッキーを作るはめになってしまった。


「ユキ大好き!」


抱きつく好に、もう抵抗する気力なんかなくて、されるがままになっていたら、それを目撃してしまった中村くんに、「レズ邪魔、退け!」と言われて好が負けじと「うっさい!童貞!」と言い返すのであった。




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