激愛パラドックス
「さっきのアレはなんなの?」
更衣室で着替えをしていると、篤史が困ったような顔をして現れた。
「……」
「どんだけ独占欲強いのさ。そんなに好きなら、さっさと告っちゃえば良いのに」
アイツを見たり、話したり、近づいたりするだけで自分がユキを好きだと実感するのに、嫉妬で好きだと実感するなんて知らなかった。
好きにならないようにするなんて、出来るわけがない。
むしろ、ドンドン加速していく………。