激愛パラドックス
「うっさいなぁ!じゃあ職員室寄ってから購買に行くよ」
「いってらっしゃーい」
「春やん、いる?」
「…おっ、やっと返す気になったか」
職員室に顔を出すと、偶然にも春やんが居た。
「誰も返さないとは言ってないし。はいお金」
「サンキュー!昼まだだろ?早く食えよ」
「はいはーい」
職員室から出て廊下を歩いていると、羽柴センパイが女の先生から紙袋を受け取っているのを目撃してしまった。
久しぶりに見るセンパイの姿に、胸がドキドキと高鳴るのが分かる。
この前、職員室の前でセンパイに会った時、直ぐに逸らされたんだよね……。
今センパイに会うのは、すっごい気まずい………。
…にしてもセンパイ、先生と仲良さげだなぁ。
あっ!!先生がセンパイの腕をタッチしてるっ!
確かあの先生、独身だったっけ?
まさか、羽柴センパイ狙い!?