星屑の降った日
「?何がおかしいんですか?」
笑いっぱなしの俺を
不思議そうに首を傾げて
見てくる女。
「アンタ、変な女だなーと思ったんだよ。」
「ふふっ。よく言われます!」
「ふっ。なんだそれ。
やっぱおかしいなー、アンタ。」
笑う俺につられたのか
女も微笑む。
こんなに笑ったのは
いつ以来だろう――
洋平や弥生達以外の前で。
しかも初対面の変な女の前で。
なんでだろう……
でも全く嫌な気持ちはしない。
むしろいつも以上に心が落ち着いていく。
この変な女のおかげか……?
…んな訳ないか。
この場所だからだよな。
うん。そうだ。
絶対そうだ。
そうじゃなきゃ有り得ない。
自分の中で勝手に納得して
無理矢理解決させた。
本当は女と海、
両方があるから落ちつく
というのが分かるのは
――――もう少し先のこと。
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