戀愛物語
「三森、巡です。…よろしく」
短く切られた挨拶。冷たい印象をよりいっそう深めてしまう。
クラスメイトが息を呑んでいる中、みことだけはその声に心地よささえ覚えていた。
みもり、じゅん。
「じゃ、じゃあ三森くんは一番後ろの席に座ってくださいね。…よし、じゃあ廊下に並んでください。体育館に移動しますので、並び方は…」
がたがたと生徒達が移動をする。
そんな中、未だに教壇に立ったままこちらを凝視する巡から目が離せなかった。
彼は…彼は、夢の中の…。
「みこと。行こう?」
短く切られた挨拶。冷たい印象をよりいっそう深めてしまう。
クラスメイトが息を呑んでいる中、みことだけはその声に心地よささえ覚えていた。
みもり、じゅん。
「じゃ、じゃあ三森くんは一番後ろの席に座ってくださいね。…よし、じゃあ廊下に並んでください。体育館に移動しますので、並び方は…」
がたがたと生徒達が移動をする。
そんな中、未だに教壇に立ったままこちらを凝視する巡から目が離せなかった。
彼は…彼は、夢の中の…。
「みこと。行こう?」