戀愛物語
  
狂ったように笑う声が聞こえる。
私はその声から逃げるように走り続けた。
けれど足がもつれて転んでしまい、その場から動けなくなる。

背中に、どさりと重い感覚が伝わった。
首の後ろを捕まれ、振り返ることも出来ない。

ブツリという聞いたことも無い音が耳朶に響いた。
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