戀愛物語
どくんと鼓動が跳ねる。
瞳を細めてこちらを先に見ていたのだろうか。まさか視線が合うとは思わず、みことは勢い良くそらしてしまった。
不自然なことをしてしまったと後悔するが、もう遅い。
罪悪感にかられながら、手を握りしめた。
「じゃあ紹介しますね。三森くん、入ってください」
教室のドアへ向けて声をかける。そして一人の男子生徒が、ゆっくりと入って来た。
「………え…」
この学校の制服である白詰襟を着た、少年。
綺麗な顔立ちとは裏腹に、笑顔は全くない。引き結ばれた口元の所為で、少々キツい印象がしてしまった。
それでも真剣な表情がよりいっそう少年の容姿を際立たせていた。
瞳を細めてこちらを先に見ていたのだろうか。まさか視線が合うとは思わず、みことは勢い良くそらしてしまった。
不自然なことをしてしまったと後悔するが、もう遅い。
罪悪感にかられながら、手を握りしめた。
「じゃあ紹介しますね。三森くん、入ってください」
教室のドアへ向けて声をかける。そして一人の男子生徒が、ゆっくりと入って来た。
「………え…」
この学校の制服である白詰襟を着た、少年。
綺麗な顔立ちとは裏腹に、笑顔は全くない。引き結ばれた口元の所為で、少々キツい印象がしてしまった。
それでも真剣な表情がよりいっそう少年の容姿を際立たせていた。