戀愛物語
柔らかいソファーに座らせられた。
見た事もない、薄暗い小さな部屋。ここはどこなのだろう、どうしてこんな場所にいるんだろう。
そう考えている合間に、答えは既に目の前あった。
座っている目線に合わせるように、膝をついたのは三森巡。
ここは、巡の家なのだろうか。
呆然として思い浮かんだことに意識を持って行かれかけて、腕を伸ばされたことに気がつくことが遅れてしまった。
頬を撫でられて、巡の指が唇に触れる。
その瞬間、先ほどの感覚が一気に押し寄せて来た。