あなたが来てくれて嬉しい



ふーにゃん?

まなの飼ってたネコがそんな名前だった。



「‥‥?」




人の気配を感じて視線を上げると、傍に若い男が立っていた。




いつから居たのか、おれは深く考えることもできるはずはなく、




おれは男に病室のドアを譲り、


フラフラと病院の廊下を歩く。



エレベーターに辿り着き、下ボタンを押した。



とりあえずここから脱出しないと、


息ができないよ。

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