ある日俺はお前の父ちゃんになる。
夏の午後2時。
1日の中で大分暑い時だ。
「じゃあよろしくお願いします。」
そう言うとおばさんは俺に一礼をして家から出て行った。
俺も軽く頭を下げた。
何だかんだであかりを預かる事になった。
にしてもあかりは葉月にそっくりな顔立ちだ。
ぱっちりした目に、鼻筋も通ってる。
そして玄関に二人きり。
「とりあえず中入るか。」
あかりは小さく頷いた。
「俺ん家菓子もなんもねぇけど、あ、何か買いに行くか?」
「‥大丈夫です。」
「‥そっ。」
沈黙の空間。
何か居心地悪ぃー!!!