空色LOVE
――――――





「あのねぇ…」





高橋さんが何て言ったらいいか分からない表情をした。









「監督さんの前で撮影ほったらかして、言い合いしていいわけないじゃない。明日監督にちゃんと謝りなさい」






「はい…」








さすがにしゅんとなった私に、




高橋さんはちょっと微笑んだ。








「でも、あの場面では美月チャンが間違ってる訳じゃなかったわよ」











私が顔をあげると高橋さんは、




背中を向けて去って行く所だった。
< 18 / 153 >

この作品をシェア

pagetop