狂った愛の形





これは本当に明るかった凌、なのかな。今までは空元気?
少し心配になり、息をのむ。
しかしそんな私の思いは杞憂だったのか、また彼はいつもの調子に戻る。



「俺のが仲良くなったの先だったのに」


「、そ、そうだったかもね~」



「俺あいつよりかっこよくね?」


「あんたナルシストだったの?」


はっ、心配した私がばかだった。このナルシスト野郎に。

確かに、凌はかっこいい。
ロシアと日本のハーフで、髪は透けるような金髪、肌は女子の私よりも綺麗で、鼻は高く、切れ長の瞳で日本人受けする甘い顔立ちをしている。



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