大好きな彼が浮気しました。

●○●



「ありがとうな、光」


しんみりとした広い家に、お兄ちゃんの声が響いた。

やっぱり両親が居ないと、こんなに寂しいと思い知らされる。


「私、何もしてないよ」

脳天気に答えて、オレンジジュースを一口。


「きっと玲も同じ気持ちだったよ。
 光を見て、夏美を感じた」

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