大好きな彼が浮気しました。

なんでかな…?

一方的に怒って、どうでもいいとか思って、涙流して…


結局は、司に裏切られた気がして寂しいだけ。



「お兄ちゃんは…彼女とかいないの?」


温かいココアを口に含み、いつにない安心感を胸に、そんな事を聞いてみる。

「…なんかね。不信症かな」

柔らかく微笑みながら、お兄ちゃんはそう答えた。


温かいはずの私の手は、物寂しそうにコップを握ってる。

< 18 / 230 >

この作品をシェア

pagetop