大好きな彼が浮気しました。

と、ちょうどその時。


「ただいまー」

お兄ちゃんの柔らかいソプラノの声が響いた。

私の顔が輝き、コーヒーは粉を全て吐いてしまった。


「お兄ちゃーん、おかえりっ!」

「ああ光か。起きたんだな」

「うん。なんか子供みたいな番組のテレビで、目が覚めちゃった★」


ぶッ。

司がコーヒーをぶちまける。

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