君が僕の名を呼ぶから
聡史は意味もなく人との接し方に差をつけたりする性格じゃないと思う。




聡史にもまた何かがある。



人には言えない何かが。




でも、その何かのおかげで聡史が僕に話しかけてくれて、友だちになれたのも事実だ。




僕や聡史に、さっきの彼女たちの事情は一切関係ない。




大切なのはその事実だ。




そして、聡史が僕には素敵な笑顔を見せてくれていることも忘れてはいけない。


< 10 / 244 >

この作品をシェア

pagetop