君が僕の名を呼ぶから

「……結構、綺麗な部屋だね。」





「……うん。」




屋根裏部屋は、掃除もされていて、家具も置かれていた。





「……ベッド、1つしかないね。」





僕は、困ったように涼子に言う。





「……いいよ。一緒に寝るんでしょ?」





僕は、涼子の言葉に顔を赤くしてしまった。





「……聡史くん、照れてる。」





涼子はそう言って、僕のほっぺたをプニプニと押す。




「……こうやって、聡史くんの色んな表情を、隣でずっと見てたかったな。」





「……僕も。」





そう言って、窓の外から夜空を見た。





たくさんの星が瞬き、半分の月が浮かび、とても美しかった。

< 147 / 244 >

この作品をシェア

pagetop