君が僕の名を呼ぶから
「……ごめんね。もう少し、僕に力があったら。」
「……そうやって思ってくれるなら、1つ約束してほしいの。」
「……約束?」
涼子は首を縦に振る。
「……いつか、必ず私を幸せにするために、迎えに来てほしい。」
……そう言った涼子の顔は、月明かりに照らされていた。
「……約束します。」
「私の人生には、いつでも聡史くんが必要だから……。」
「……僕、涼子のことを絶対に幸せに出来る男になるから。」
僕たちは、星や月に見守られながら、キスをした。
何度か角度を変え、明かりに照らし出される涼子の美しさを目に焼き付けながら、キスをした。