君が僕の名を呼ぶから
「……貸し、1ね!」




僕が一緒に実家に行ってほしいと頼んだ時、聡史は僕にそう言った。




「……僕が翼に何かお願いしたときは、ちゃんと引き受けてね。」




聡史にも、きっと僕に頼らないとできないことがあるんだ。




「……ありがとう。聡史。」




そのことを聡史が僕に言ってくれたときには、しっかり答えてあげよう。




そう思った。



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