君が僕の名を呼ぶから

「……何年離れてても、涼子は聡史を大切に思ってるはずだ。」




……そっか。僕たちは、ずっと繋がってたんだ。




「……行くよ。涼子に会いに行く。」




「……そうか。分かった。そうと決まれば、なるべく早く来てくれよな。」




「……なるべくそうするよ。」




……涼子は、僕を待ってる。




……でも、翼のこともある。




……体の中に熱いものが込み上げてくるのが分かった。


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