君が僕の名を呼ぶから
……こんなにも愛しい彼女が失われる時がくるなんて、
今は信じられないし、信じたくない。
でも、もしそんな時が来たとしたら、僕はどうなるんだろう。
「……翼くん。あったかいや。」
でも、今得た幸せが僕を奮い立たせる。
君が僕の名を呼ぶから、僕は君のそばにいることができる。
「翼くん。真希のこと、好き?」
……僕は少し面食らってしまった。
そういえば、今まで真希にそんなこと聞かれたことなかったな。
「……僕は、真希に出逢った時から、真希のこと好きだよ。」
……真希。僕に、生きる希望を与え続けてくれてありがとう。
「……うれしい!」
……これからは僕が君の笑顔を守ってみせるよ。
僕が世界で一番好きな輝きを……
〜完〜