君が僕の名を呼ぶから

「もう。こんなところで寝てちゃ、風邪引くよ?」




僕はそう言いながら2人の体を揺すった。




しかし、2人から応答はない。




僕は、段々と怖くなってきていた。




昔、両親が死んだ時もこうやって2人を揺すり、応答がなかった記憶が蘇ってきていた。





「……おじいちゃん!おばあちゃん!」




僕は、しばらく体を揺すっていたが、




応答は相変わらずなく、自分も息苦しくなり、救急車を呼んだ。





電話をし終わり、僕はそのまま意識を失った。
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