キミはボクのモノ
「おい早く入れよ」
「ま、待て!心の準備がまだ‥っ」
「なんで保健室に入るのに心の準備がいるんだよ?」
「だだだ、だってよ‥ここの先生女だろ!?俺は女は‥」
「へーへー、じゃあ俺先戻ってるわ」
「は、ちょ!翔哉の裏切り者!バカバカバカ!」
「きめぇ、女かよ」
廊下が騒がしいと思ったら聞いたことのある名前が飛び出した
ガラッ
「‥っあ、あの‥‥ね、捻挫したんで湿布とか貰えますか?」
「あら?捻挫?しっかり見ないとダメね、そこ座ってちょうだい」
「え、あ‥‥‥はい」
先生はあたしの座る横を指差した。
隣に座った男の子を見ると、
「原田くん?」
「‥‥うわ!雪森!?」
勢いよく立った原田くん。そして勢いよくしゃがみこんでしまった。
「‥っ!いってぇ‥」
「あ、大丈夫!?」
あたしもソファーから立ち原田くんに手を差し出す。