キミはボクのモノ
「あ‥う、だ、大丈夫」
原田くんはすくっと自力で立ち上がりソファーへ座った。
あたしも原田くんに続いてソファーへ座り直す。
「‥‥ゆ、雪森っ!」
「は、はい!」
「あ、わ、ワリィ‥つい大きい声が‥‥‥えと、具合悪いのか?」
「へ?」
「ほら、保健室にいるし」
「ううん、教室は男の子ばっかりだから先生と話しに来てたの」
「あ、そっか‥‥」
先生が湿布を持って戻ってきた
「じゃあ、足見るから出して」
「‥は、はい‥‥」
そろそろと原田くんは足を出す
先生が足に触れるとビクッと震える原田くん。
「あら?痛かったかしら?」
「イ、イエ大丈夫デス」
原田くんの顔を見ると明らかに青白い。大丈夫じゃないよね。