キミはボクのモノ
side未那
「未那は部屋の整理今からでしょ?」
「うん」
「俺たちが手伝ってあげるよ」
俺たちって‥。
雪くんの意見も聞かないで言い切る遥斗。‥やっぱり呼び捨ては恥ずかしいよ!
チラリと雪くんを伺うと無表情であたしを見下ろしていた。
「ヒイッ‥」
「雪、顔怖いよ」
「す、すまない‥」
バッと顔を背けた雪くん。顔はほんのりと赤く染まっていた。
「じゃあ部屋の整理始めようか」
「本当に手伝ってもらっていいの?」
「うん」
「俺は構わない」
あたしと遥斗と雪くんはあたしの部屋へ入った。
ちなみに部屋の中は玄関を入ると廊下になっていてそこから3つの部屋やトイレ、お風呂に別れている。
廊下を真っ直ぐ行くと少し広めのリビングがあり、キッチンやテレビが設置されていた。
まるでマンションの一室だ。