キミはボクのモノ





「あ」


「あ、じゃないだろ!遥斗!お、お前何して‥‥」



雪くんは顔を真っ赤にして遥斗を怒っている。


さ、最悪だ‥‥。

雪くんにも見られた。



これは中学の時の友達が誕生日にくれたものだ。


さすがにいらないとは言えずに受け取ったのだが一回もつけたことはない。




「もうあたし、お嫁に行けない‥」


「大丈夫だよ、未那。俺が貰ってあげるから」


「バカ!遥斗のバカ!」




遥斗は全然王子様じゃなかった。


外見はかなりかっこいいが、中身が最悪だ。



「遥斗、謝れ」


「え?なんで?」


「なんでってお前‥‥未那、遥斗が悪かった」


「う、ううん‥」




本当の王子は雪くんだと思いました。




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