キミはボクのモノ
ちょ、待て!
原田くんが女好きになっている!
「原田くん、あのね」
「やだな、未那」
「へ?」
「亮って呼んでよ」
だれこれだれこれ!
ニコッと爽やかな笑顔をあたしに向ける原田くん、いや亮くん。
キャラが変わりすぎていてどうしよう。
「あら?なにしているの?」
困惑するあたしと嬉しそうな亮くんの隣を若い女の先生が通り過ぎようとする。
「あ、先生!」
ぎゅーっと先生に抱きついた亮くん。
「ま、まあ‥」
「ああ、やっぱり俺は完全に克服し‥た‥‥‥ぎゃああああ!」
「亮くん!?」
「な、何故だ‥じんましんが‥克服したんじゃ‥‥」