キミはボクのモノ
「はあ?未那だけ克服?」
「ああ!」
部屋に戻ったあたしと亮くんはさっきのことを話した。
「抱きついたのか‥?」
「な、なに怖い顔してんだよ、雪」
「すまないな、元々だ」
明らかにギロリと亮くんを睨みつける雪くん。
「ま、そういうことだから俺、将来は未那と結婚するわ」
キラキラ輝いた笑顔で宣言した亮くんは遥斗と雪くんにゲシゲシ蹴られていた。
「調子にのるな」
「本当だよ」
「痛い!ちょ、未那ぁ‥」
ぎゅーっとまたしてもあたしに抱きついた亮くんだったが遥斗に無理やりはがされさっきよりも激しく蹴られていた。