キミはボクのモノ
「あ、それちょうだい」
「うん、いいよ」
未那が持っていた飴を1つ貰って口に入れた。
うん、甘くて美味い。
「未那、亮じゃなくて俺と二人三脚出ようよ」
「え‥」
「なんだよ、遥斗!」
「だって亮は未那のこと気にしないで突っ走るだろ?」
「そ、そんなこと‥」
ないと思う。そう言った亮を未那は不安げな顔をして見ていた。
「その前に二人三脚なんてあんのか?」
「知らなーい」
翔哉と光紀がそう言い合っていると雪が教室へ戻ってきた。
「雪くん、どこ言ってたの?」
「あ、ああ‥委員会だ」
未那に話しかけられると途端に顔を赤くする雪。
わかりやすすぎていっそすがすがしい。