キミはボクのモノ




その後、何故か無言が続く。




「そ、そう言えば遥斗はまだ起きてないのか?」



「あ、う、うん。そうみたいだね」



「し、仕方ないヤツだな」



「そうだね」




あたしはアハハハと曖昧に笑う。



雪くんと喋るのは何故か少し緊張する。



優しいし普通なら一番喋りやすいはずなのに。



やっぱり、綺麗すぎる雪くんの顔がいけないんだな。うんうん。



1人納得していると遥斗が眠そうな顔をしながらリビングにやってきた。



「ふああ、眠い‥‥」



「遅いぞ遥斗。今日は遥斗が朝食を作る当番だろ」



「えーめんどい。未那代わりに作ってよ」



「遥斗、お前な‥」



「いいよ、雪くん。あたしが作るから」



きっと遥斗に何を言っても自分中心に世界が回ってる遥斗は聞かないだろうし。




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