キミはボクのモノ
side 遥斗
隣の席に座っている女の子。
後ろの席の男とその友達らしき男、それから勢いよく教室を出て行った男たちと喋っていた。
俺はモテるし女なんて星の数ほど遊んだことがある。
かわいい女とか美人な女とかそんなのに興味がわいたことはなかったが、何故か隣に座る女に興味がわいた。
「アンタ、名前は?」
「‥雪森未那です、王子様‥」
王子様?
「俺、神谷遥斗。よろしく未那に‥‥」
「俺ァ、南雲翔哉だ」
「俺は相原光紀ね」
「よろしく、翔哉に光紀」
チラチラと俺を伺う未那という女の子。
面白い。まさに俺にからかわれるために生まれてきた女の子だと思った。