続 初めての恋 ~大切なあなたへ~
麗が濡れないように、傘を持って助手席に、透は座らせてくれた。

傘を後部に置くと、運転席に座り


「良かった…本当に俺、麗に会ってるんだよな。昨日は夢見てたみたいで、なかなか眠れなくて…」


「透も?私も同じ…携帯聞いてなかったし、不安だった。でも良かった…また会えた」


「雨降りだから、遊園地とかは無理だよな~どこか行きたい所ある?」


「特に…透に任せていいかな~?」


「いいのかな~俺に任せたら、どこ行っちゃうかわからないぞぉ~」


「もう!透ったら」


透は、車を出した。何処に行くのかは、決まってない様子だが、とりあえずきのむくままにといった感じだろうか~


「透、透って…え~と…」


「俺、今彼女いないよ…違う?麗の聞きたかった事…」


びっくりした。麗が聞こうとする前に、透は答えてくれた。


「俺達、フリーって事か~じゃあ、とりあえず誰かを気にしながらって事はないわけだ~」


「そっそうだね…」


ドキドキしていた。中学の頃と同じ位に…あの頃に戻ったように…

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