続 初めての恋 ~大切なあなたへ~
「あっ…はい」


「ショック受けないで下さいね。透さん、日中転落事故にあいまして……先ほど…病院でお亡くなりになられまして……もしもし。大丈夫ですか?麗さん」

「何かの間違いですよね!透を出して下さい。お願いします。透を……」


「すみません、こちらも今対応に追われてまして…通夜などの日程が決まり次第、後ほどご連絡します。透さんの携帯から、かけさせて頂きますので…病院教えておきますね……」


目の前が真っ暗だった

暗い闇の中に閉じ込められたように…


嘘…ウソだよね。透言ってくれたよね。


幸せにするからって。絶対麗を守るからって。どうして?どうしてなの。嘘でしょ…


病院に電話をする勇気もなかった。まだ、信じることなんてできるわけない!麗~嘘だよって電話来るよね。絶対来るよね…


涙が止まらない。透助けよ。寂しいよ…早く帰ってきて、優しく微笑んで抱きしめてよ…

携帯が鳴った。透の名前…透だよね。嘘だって笑って言ってくれるよね…
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