続 初めての恋 ～大切なあなたへ～

「麗さん、先ほど電話に出た佐藤と申しますが、これから麗さんのお宅に透さんの同僚の支店の者向かわせますので、詳しくはお待ち下さい。住所は、透さんの携帯に入ってるので間違いありませんか？」


「は……い……」


やっぱり透は出てくれなかった。きっとこれは、自分をびっくりさせるために、同僚にまで頼んで、仕組んだ嘘だ！絶対信じない。


30分ほどして、透の同僚だと、男性と女性が入ってきた。


女性が話しはじめた


「透さんから、お聞きしていました。もうすぐ麗さんと結婚されると……こんな事になるなんて…透さん、ご自宅の上の階から転落したらしく、頭を…」


「聞きたくない…もういいです…もう…透に逢いたい。会わせて……」


男女は、悲しそうな顔で麗を見つめていた。男性が話し出した


「麗さん、お気の毒ですが、透さんが、お亡くなりなったのは事実です。私達は、明日朝、九州に向かいます。麗さんも行きますよね。一人じゃ無理だと思いますので、明日私達と一緒に…」