続 初めての恋 ~大切なあなたへ~
透の両親が、透が使っていた携帯を形見にといって渡してくれた。透の姉が中を整理してくれたらしく、麗に関する内容だけ残されていた。それと…


クマのストラップとリング…


自宅に戻った麗は、透の会社から、麗宛てに届いていた封筒を開けた。


透の部屋に置いてきた、ハートのキーホルダー。透と麗が初めて一つになった記念日の入った……


麗は透のストラップに、ハートのキーホルダーを戻して付けた。


「やっと一緒になったね…」


とつぶやきながら


麗は透の携帯を何気なく見てみた…


スケジュールの中がいっぱいだったので、お姉さんが消し忘れたのかと思い見てみると、麗と過ごした日々を日記のように書いていた。


麗と最後になった日をみた


(麗と初の、風呂タイム♪麗恥ずかしがってたけど、可愛かった~帰ってきたら、また入るぞー)


帰ってきたら?帰ってきてよ透…


麗は泣いていた。


透の送信履歴には、送信されていないメールが二つあった。


一つは飲み会の席で打ったものらしい。
< 31 / 34 >

この作品をシェア

pagetop