続 初めての恋 ~大切なあなたへ~
麗は、まだ実家から通っていた。今一人暮らしの部屋を探し中。でもなかなか、希望に合うものがなかった。


帰り道、実家までの見慣れた道に、人影があった…


麗は一瞬立ち止まって自分の目を疑った。いるはずない……


まさか…


「麗だよね…俺わかる?」


嘘…なんで…


シャボン玉のように消えていった、あの日の初恋の相手、透だという事がすぐわかった。


「透…どうしてここに…」


透は背も高くなり、やせ形だった体もがっちりしていて、声も少し引くくなっていた。


「麗、綺麗になったね。久しぶり…今日仕事の関係でこっちに来てて、時間ができたから、前に住んでた所懐かしくて、来てみたんだ。まさか麗に会えるなんて思ってなくて…」

言葉より涙が先に出た。透はびっくりして、麗の傍に駆け寄った。

「ごめんね透、あまりにもびっくりして、涙がでちゃった。もう二度と会えないと思っていたから…」



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