極上お姫様生活【完】
教科書のお礼
「……蒼空ちゃん、何でそれ解けんの?」
数学の授業中、橘君が不思議そうに聞いてきた。
何でって…これ中学の復習問題だし…。
この高校は前の高校より、いくらか偏差値が低い。
余裕ってわけではないけど、前日に軽く復習しておけばいい成績は残せる。
自慢じゃないけど勉強はできる方なんだ。
編入試験も楽勝だったし。
「この問題は、できて当たり前なんですよ?」
「んな難しいの、できんの蒼空ちゃんくらいだよ」