極上お姫様生活【完】


そそ、そんな声出されても…。


甘えるようにあたしを見る橘君は、天使で王子様だ。




「あ、あたし…教えられるほど勉強できませんし…」



やんわり断ると、橘君は小さく舌打ちをした。





………え、舌打ち?


「教科書、貸してあげたのになー」



独り言のように呟く。

でも、目線はしっかりあたしを捉えてる。



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