極上お姫様生活【完】
「お前に迷惑掛けるつもりはねぇんだ。…なのに、」
橘君は言葉を切って、すまなそうな顔をする。
そんな風に思ってくれていたの?
「気にしないで下さい!迷惑だなんて思っていません」
イライラしてる橘君は確かに怖かったけど、勉強を教えることに嫌気は感じなかった。
「…ほんとに?」
小さな声で聞いてくる橘君がなんだか可愛く見えて、思わず笑ってしまった。
「はい!一緒に勉強しましょう」